30分でわかるER図の書き方 (5)
今回からは、IDEF1X形式のER図について説明します。3回に分ける予定です。
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IDEF1X形式の規格
IDEF1Xの規格は、IDEF1Xのページで「IDEF1X Method Report」として公開されています。IDEF1Xに関して詳細な知識が欲しい場合は、こちらのドキュメントを参照してください。*1
それから、説明中のER図は、一部の表記がIDEF1Xの規格とは異なっています。*2 主に、以下のような点が違います。注意してください。
- エンティティ名を表記する位置
エンティティ名を長方形の中に記述しているが、実際は長方形の外側(右上)に記述する。 - 主キーの示し方
アスタリスクで主キーを示しているが、実際は主キーとその他のキーの間に線を引いて区別する。
IDEF1X形式でのエンティティとリレーションシップ
次の図は、IDEF1X形式で書かれたER図の一例です。
IDEF1X形式でのエンティティとリレーションシップの書き方は、以下のようになります。(注:一部、上の図とは異なります。)
- エンティティ
- 長方形(角付または角丸)を書く。
(角付と角丸の使い分けは、すぐ後で説明します。) - 長方形の外(右上)にエンティティ名を書く。
- 長方形の中に、属性の名前を縦に並べる。
その際、主キー(場合によっては複数)を上にする。 - 主キーとその他の属性を線で区切る。
- 外部キーとなっている属性には、属性名の後に「(FK)」を付ける。*3
- 長方形(角付または角丸)を書く。
- リレーションシップ
エンティティの分類
次の表は、エンティティの分類とその描かれ方をまとめたものです。それぞれ分類の定義については、次回の記事で説明します。
分類(日本語) | 分類(英語) | ER図での描かれ方 |
---|---|---|
独立エンティティ | Identifier-Independent Entities (Independent Entities) |
長方形(角付) |
従属エンティティ | Identifier-Dependent Entities (Dependent Entities) |
長方形(角丸) |
リレーションシップの分類
次の表は、リレーションシップの分類とその描かれ方をまとめたものです。*6 それぞれの分類の定義については、次回の記事で説明します。
分類(日本語) | 分類(英語) | ER図での描かれ方 |
---|---|---|
非依存リレーションシップ | Non-Identifying Connection Relationships (Non-Identifying Relationships) |
点線 |
依存リレーションシップ | Identifying Connection Relationships (Identifying Relationships) |
実線 |
次回は、エンティティの種別とリレーションシップの種別について、詳細を説明します。
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